医院ブログ
Blog12月 院内セミナー
2020年1月16日 カテゴリ:かみなか歯科クリニック 院内勉強会
新年明けましておめでとう御座います🐭💗
歯科助手の阿部です!
年が明けてから少し経ちましたが、皆さま年末年始はいかがお過ごしでしたか?
私はカウントダウンライブに行き新年を迎えました🙋🏻♀️🎉
今年も皆さまにとってより良いサポートが出来る様に努めて参りますので本年もどうぞ宜しくお願い致します。
さて2019年最後のランチセミナーは「う蝕」について天羽先生から講習を受けました。
う蝕と聞いてもピンとこない方が多いかもしれませんが“う蝕=虫歯”の事です。
虫歯になって歯が痛くなったら歯医者に行く!と、言う方が多いと思います。
私も実際、歯科業界で働く前までは虫歯になって歯が痛くなってから歯医者に行ってました🤦🏻♀️💔
むしろ歯が痛くなければ歯医者には行ってませんでした。
そもそも虫歯ってなに?なんで虫歯になるの?
➡︎口の中の細菌が糖質から作られた酸によって歯が溶けて起きる歯の実質欠損の事です。
初期の虫歯は見た目にはわかりづらく痛みもありません。しかしそのまま放置し進行が進んでしまうと冷たいものがしみたり痛みを生じたり歯が黒くなって穴が開いた状態になったりします。
➡︎「歯の質」「細菌」「食べ物」「時間」の、4つの要素が重なり合って虫歯の原因になります。
口の中には様々な細菌が存在します。
その細菌の中で虫歯の原因となる菌が「ミュータンス菌」です。
ミュータンス菌は糖分を餌として増殖し“プラーク=歯垢”(食べ物の残りカスが原因で歯の表面についた白くてねばねばした細菌が繁殖したもの)を作り歯の表面に付着します。
食後の口の中はミュータンス菌や乳酸菌などのはたらきで酸性になり、歯のカルシウムを溶かし始め虫歯を発生させてしまいます。
虫歯は歯周病と並び2大歯科疾患で抜歯原因第2位!!
また虫歯の好発部位は
①奥歯の歯の溝
②歯と歯の間
③歯と歯茎の境目
です。
小児〜若年者
・乳歯列期
→虫歯が多発している場合、家庭の健康観や 社会的要因が大きい
好発部位:上顎の前歯に多い
・混合歯列期(乳歯と永久歯の交換期)
→六歳臼歯(永久歯)などに注意
好発部位:第一乳臼歯・第二乳臼歯間(乳歯の一番奥の歯とその手前の乳歯の間)
※六歳臼歯は完全に生えるまでに約1年かかります。その間は手前の乳歯より背が低く、ふつうの磨き方ではハブラシの毛先が届かず、とてもむし歯になりやすいです。一生使う大切な歯なので虫歯にならないように、生えはじめの小さい歯のときからきちんとケアしていきましょう。
また永久歯は生えてから2年間が一番虫歯になりやすいと言われています。
生えたての歯は、大人の歯でもまだ構造が未完成で柔らかく虫歯になりやすいです。
この時期に効果的なのが、歯の質を強くするフッ素塗布が非常に効果的です!
年に2回以上定期的に受ける必要があります。
絶対に虫歯にしてはいけない!という意識を、親御さんにも子どもにも持ってもらうことが大切です。
高齢者の虫歯
→根面う蝕が多い(歯の根元にできる虫歯)
根面う蝕とは、歯茎が下がって露出した根面にできる虫歯のことです。
歯周病や間違った歯磨きによる歯茎の退縮(歯茎が下がること)
歯茎が退縮すると歯の根の部分が表面に露出してきます。露出した歯根はエナメル質におおわれた歯冠に比べ軟らかいため、とても虫歯になりやすく、進行も早いです。
歯科治療は終わった後がとても大事です!
全て虫歯が治ったからおしまい!ではありません。
・二次カリエスについて
→二次カリエスとは、虫歯の治療で詰め物や被せ物をした後に再び虫歯になることをいいます。
詰め物(銀歯)を外すと詰め物の下で虫歯になってる事が多いです。
詰め物や被せ物のような人工物と歯との間には、隙間がないように見えても、どうしても継ぎ目というのは存在します。人工物そのものが劣化すると、その部分から隙間ができ、細菌が侵入してしまいます。
保険で使われるプラスチックや銀歯は、安価に治療できるのが魅力ではありますが、プラークを寄せ付けやすく、劣化もしやすいため、二次カリエスのリスクは高くなります。
一方、保険外にはなりますが、セラミックの場合、材質が劣化しにくく、歯との馴染みもよく、プラークを寄せ付けにくいため、二次カリエスはできにくくなるのでおすすめです。
大抵の二次カリエスは、ご自身で気づかないうちにできています。詰め物が外れた状態、詰め物が入っている部分に痛みが出てしまった状態というのは、かなり悪化している場合も多いものです。
特に症状がなくても定期検診を受けることで、異常をいち早く見つけ、軽いうちに対処ができます。また、歯医者で定期的に歯のクリーニングをすることで、普段の歯磨きでは取りきれない頑固な汚れを隅々まで落として、二次カリエスを予防することにもつながります。
歯科治療が終了したあとはメインテナンスを定期的にする事でお口の健康につながります!
しかし、それ以前に治療の通院回数が増えてしまうと、通院を途中でやめてしまう方がいらっしゃるのが現実です。治療を途中でやめることは、大きなリスクが付きまとうということをご理解ください。
痛くなったら歯医者に行くのではなく痛くなる前に歯医者でしっかりメンテナンスを行い生涯にわたり歯や口の健康づくりに取り組むことが大切です。