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10月院内勉強会 歯周病学について

こんにちは!
歯科衛生士の桐林です😊
かみなか歯科クリニック10月の院内セミナーでは、『歯周病学』について改めて学びました。


皆さまは歯周病はどのようにして起こるかご存知ですか?
歯周病の直接の原因は歯垢、つまりバイオフィルム(細菌のかたまり)です。
歯と歯肉の境い目には歯肉溝と呼ばれる浅い溝があり、そこに溜まった歯垢中の細菌が歯周病の原因になります。

健康な歯周組織では、コラーゲン線維やヘミデスモソームという機構を通して歯面と歯肉は吸着しています。
しかし歯肉溝付近に歯垢が付着すると歯肉に炎症が起きます。
炎症は生体の防御反応で、これにより細菌やその産生物が身体の奥深くに入り込んでくるのを防ぐわけですが、炎症は外来の敵に対抗する反面、自己の組織の破壊を引き起こします。たとえば、歯肉結合組織内の血管内にいる白血球は、細菌をやっつけるために歯肉溝付近まで移動していきますが、そのためには自己の組織は邪魔になるので、コラゲナーゼなどの酵素を出して結合組織を破壊します。
このように、歯周病は自己の組織を守るための自己免疫反応が原因で歯周組織が破壊されてしまう病気なのです。


歯垢が溜まりやすくなる要因には様々な理由が考えられます。
例えば、
・患者さんのブラッシングテクニック
・唾液の量や質
・食習慣
・生活習慣
・不適合な被せ物
・歯石
・矯正装置
などです。 

歯周病治療は、いかに歯面に付着する歯垢を減らせるかで大きく左右されます。
これにはやはり患者さんの日々のブラッシングによるプラークコントロールが重要な鍵となります。

私たち歯科衛生士は2~3ヶ月に一度の定期検診で患者さんにお会いしてお話ししたりお口の中を拝見する中で、その方の生活背景の変化を察知したり、お口の中に異変がないか磨き残しが多くなっていないかなど様々な情報を得て患者さんの口腔衛生指導を行っています。
時にはしつこいと思われる程何度も歯磨き指導をさせて頂くこともあると思いますが、全ては患者さんのお口の健康を守るために必要な事です。

これからも日々新しい知識と技術の習得を続け、皆さまと定期検診でお会いできるのを楽しみに頑張っていきますのでどうぞよろしくお願い致します。