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7月院内勉強会 歯周病について

2024年8月28日 カテゴリ:かみなか歯科クリニック 院内勉強会

Periodontorogy(歯周病)について

今回のセミナーでは「歯周病」について再度勉強しました!

歯周病はバイオフィルム(細菌)が原因とされています。バイオフィルムは歯周病菌などの微生物やその代謝物の集まりであり、歯に固くなってついている歯石とはまた別物になって来ます。

このバイオフィルムには2種類あり、縁上バイオフィルム(歯茎より上)と縁下バイオフィルム(歯茎より下)の2パターンに分けられます。
特に歯周炎・歯周病に関係するのが縁下バイオフィルムです🦠
縁下バイオフィルムは、嫌気性(空気が嫌い)・アミノ酸を栄養源とし、アルカリ性環境下で増殖する特徴があります。
この縁下バイオフィルムの中でも、血液を好むレッドコンプレックスP.gingivollsが1番病原性があると言われています。

歯肉の構造で、接合上皮と歯肉結合組織がバリアとなりこれより深く歯周病が侵入されないようにガードされています。
ただ、歯周病になると接合上皮が破壊されてしまう状態になります。
そうするとポケットの数値が3mm以上になり、歯肉の炎症・出血が見られるようになって来ます。
接合上皮を突破して歯肉結合組織まで歯周病菌が侵入してくると、体内の白血球がこれ以上菌の侵入を許してはいけないと判断すると、骨を菌から遠ざけるために骨を溶かすように指令をおくります。
これが歯周病が進行すると骨が溶けてしますのです。
なので歯周病菌が骨を溶かしているのではなく、人が持っている生体防御反応によって骨が溶かされているのです🦴

歯周炎を発症するには、宿主(保菌者)の抵抗性と病原性の均衡が破綻した時に歯周炎は発症します。抵抗性と病原性の均衡は可逆性なので、一度発症してしまっても治療を頑張れば消炎するものです。逆を返すと治療をサボってしまうとまた発症してしまうということです😱

清掃を行うだけで歯周病進行を抑えることはできません。
歯周病に対する正しい知識と、技術が進行を抑えるのに必要になって来ます。
当院でも定期的に歯周病に対する知識を再確認や技術向上に努めていこうと思っています✨